前回はヘルニアについての考え方と、ヘルニアになってしまう原因を解決しないといけない事をお伝えしました。
今回はヘルニアの原因である姿勢についてお伝えしていきます。
椎間板が骨と骨の間にあり、何かの原因で圧迫されて髄核が飛び出て神経を圧迫させるというお話をしましたが、その何かの原因というのが姿勢です。
まずは皆さんには腰に負担のかかる姿勢を知っておいてほしいです。
立っている姿勢と座っている姿勢だと、どちらの方が腰に負担がかかると思いますか?
正解は立っている姿勢が1だとすると
座っている姿勢の方が1.4倍腰に負担がかかります。
さらに立った状態で前かがみをすれば1.5倍
立った状態で前かがみで物を持ち上げれば2.2倍
座った状態で前かがみをすれば1.8倍
座った状態で前かがみで物を持ち上げれば2.7倍
腰に負担がかかってきてしまいます。
体の構造上、首から腰までの骨は一本の長い骨になっているわけではなく、
小さい骨がいくつもきれいに重なり合い、構成されています。
この骨と骨の間の隙間に椎間板が存在するのですが、
姿勢が悪いときれいに重なり合っている骨の位置がずれます。
このイラストのように腰が丸くなると腰椎の前側が強く圧迫されるのがお分りでしょうか?
骨と骨の位置関係が正常であれば椎間板への接地面積は広く、反対に位置関係が猫背のようになれば、接地面積は狭くなります。
接地面積が狭いという事は、前側の椎間板への圧迫が強くなるという事になり、ヘルニアになりやすいという事が分かると思います。
これを見て共通して言えるのは前かがみは腰に負担がかかり、ヘルニアになりやすくなります。
大切なのは立った姿勢での前かがみの姿勢や、物を持ち上げる時は、しっかり膝をついて欲しいという事と、座っている姿勢を長時間続けないで欲しい事です。
これを気を付けるだけでも腰痛の予防になっていきます。
次回も姿勢と腰痛の関係性をお話していきます。